文部科学省 科学研究費補助金 学術変革領域研究(B) 令和3年~5年

素粒子現象から巨大構造物までを透視する
マルチスケールミューオンイメージングの創成

計画研究

A01 ガス検出器を用いたリアルタイムミューオン検出による素粒子現象の探求

堀井 泰之

ガス検出器を用いてミューオンをリアルタイム検出することで、LHCにおける多重陽子衝突中の素粒子現象を可視化し、アトメートルスケールの物理の理解を進展させます。また、LHCで使用中のガス検出器を巨大構造物透視に利用することを検討します。

準備中

A02 原子核乾板によるピラミッド・ 火山の三次元ミューオンイメージングと対象の多彩化

森島 邦博

「宇宙線ミューオンイメージング」の技術革新により、ピラミッド(考古学)、火山(地球惑星科学)の内部の三次元可視化(三次元ミューオンイメージング)を実現し、異分野融合研究を通して各々の学術的な問いに迫ります。原子核乾板と呼ぶ写真フィルム型のミューオン検出器を用いて、大規模かつ多地点からの同時観測を実現することで、厚さのスケールで1mの土木構造体から1kmの巨大火山「富士山」までのマルチスケールな対象への多彩化を進めてその基盤を構築します。

準備中

A03 河川堤防のミューオンイメージング:非破壊探査方法の革新と水―土の力学の深化

福元 豊

河川堤防の科学的な安全管理の確立を目指し,原子核乾板を用いたミューオンイメージングによる革新的な非破壊探査方法を構築します.また,直接の観察が難しい堤防内部での水分状態や損傷状態を模型ではなく実物で計測することで,浸透破壊や内部浸食といった未解明の水-土の力学の深化を目指します.計画研究A03は,領域内において主に社会実装の役割を担います。

準備中

A04 ミューオン加速で切り拓くミューオンイメージングの新時代

大谷 将士

エネルギー・方向ともに制御可能な人工のミューオンビームによる革新的なイメージング技術実現のために、ミューオン加速器の小型化に向けた加速技術のブレークスルーに挑戦します。

準備中